
統計検定2級にチャレンジしてみたいけど、どう勉強すればいいかわからない。
おすすめの参考書を教えてほしい。
こんなお悩みにお答えします。

この記事では、統計検定2級に合格するために有効な参考書を紹介します。
統計検定は数学から統計学まで勉強範囲が幅広いので、自分にあった参考書を選びましょう。
僕は約2ヶ月の勉強で統計検定に合格しました。
以前の記事で、データアナリストに必要な資格として「統計検定2級」をご紹介しました。
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統計検定2級レベルを理解していると、データ系の仕事の転職にも役立ちます。
それではいってみましょう!
統計検定2級合格のためにオススメの参考書
統計検定2級以上になると、範囲が幅広いので勉強に苦労しますよね。
すべての範囲を真面目に勉強しようとすると、挫折する可能性が高いです。
そのため、理解していないところを重点的に勉強するのが大切です。

統計学を理解することではなく、合格することに重点を置きましょう。
多少理解が甘い箇所が合っても、問題が解けるように訓練することが重要です。
結論から言うと、統計検定2級の勉強は下記のステップで進めましょう。
- 過去問と出題範囲の確認
- 過去問の不明点を統計学系の参考書で復習
- 統計学の不明点を数学の参考書で復習
統計検定2級は「大学基礎教養課程レベル」の統計理解が前提となります。
この記事では、大学で統計学の受講歴がある方向けにご説明しています。
統計学自体を受けたことが無い方は「統計検定3級」から始めるのをオススメします。
過去問でわからないところは適宜教科書に戻る というスタンスです。
理論面まで理解したい人は数学の参考書も併用して進めましょう!
統計検定2級レベルでは、理論的な理解は薄くても合格できると思います。
過去問対策
過去問の出題傾向とそれに準拠した参考書として、下記2点は必ず入手しましょう。
統計検定2級 公式問題集
価格 | 1,980円(税込) |
おすすめ度(☆5段階) | ☆☆☆☆☆ |
内容 | 統計検定過去3年分(計6回)の出題内容と解説を網羅 |
まずは統計検定2級の過去問です。
これがないと対策ができないので、必ず入手するようにしましょう。
過去3年分(上期・下期)合計6回分の過去問が収録されています。
まずは過去問の1回分を試しに解いてみて、実力の確認をしてみるのが良いと思います。
統計学基礎(日本統計学会公式認定統計検定2級対応)
価格 | 2,420円(税込) |
おすすめ度(☆5段階) | ☆☆☆ |
内容 | 統計検定2級の出題範囲に合わせた参考書+演習問題 |
統計学基礎は公式の参考書になります。
統計検定の範囲は独特なので、普通の統計学本だと過不足が発生します。
この統計学基礎を羅針盤にしながら、理解の足りないところを他の参考書で補う という進め方を取る必要があります。

内容はお世辞にもわかりやすいとは言えなかったので、☆3つとしました。
この参考書でわからないところは、他の参考書を併用しないと厳しいと思います。
統計学の理解
統計学自体を理解していないと、統計検定2級は苦しい戦いにになります。
統計学基礎の中でわからないところがあれば、レベルに合った参考書を選びましょう。

僕は統計学は得意ではありませんでしたが、大学基礎数学程度は理解していました。
数学が苦手な人はこの後に紹介する数学の参考書も併用してください。
スバラシク実力がつくと評判の統計学キャンパス
価格 | 1,413円(税込)※中古 |
おすすめ度(☆5段階) | ☆☆☆☆ |
内容 | 確率分布など統計学の基礎を理論面も含めわかりやすく解説 |
マセマさんのキャンパスゼミシリーズは、理系大学生ならおなじみですよね。
キャンパスゼミシリーズは、大学の理系科目を丁寧に解説していることで知られるシリーズです。

マセマさんの良いところは、「理論をおろそかにせず、かつ会話口調で内容が進行するところ」
大学の教科書のような小難しさはなく、かつ必要な内容は理論から解説するバランスの良さが評判です。
僕は大学院時代からこのシリーズで勉強していました。
統計学は数式が小難しいことが多いので、暗記だけだととても苦労します。
一方で数学を完全に理解しようとすると、統計検定2級の範疇を超えてしまいます。
マセマはその絶妙なレベル感で理論を解説してくれる良書です!
統計学入門(基礎統計学)
価格 | 3,080円(税込) |
おすすめ度(☆5段階) | ☆☆☆☆ |
内容 | 理論面を重点的に解説している大学基礎課程の教科書 |
統計学界隈で「赤本」と評される歴史のある参考書です。
マセマに比べると内容はより本格的で、THE・大学の参考書!という感じです。

マセマはわかりやすいのですが、内容がそこまで濃くありません。
マセマを終わらせた後は、この参考書で勉強していました。
統計検定2級のレベルを超えているので、ざっくり分かればOKです!
古くから伝わる参考書ということもあり、内容の正確さや重厚感は群を抜いています。
本格的に統計の勉強をしたい という場合は必ず通るべき本でしょう。
数学の理解
統計学の理論を理解するためには、微分積分学の知識が必要です。
特に文系の皆様の場合は、履修していないこともあるのではないでしょうか。
統計検定2級のレベルを理解するには、下記数学知識があると望ましいです。
知っておきたい微分積分
- 基本的な微分積分の計算
- 指数・対数関数の取り扱い
- 行列の計算
- 大学の積分(重積分・畳み込み積分)
1〜2は高校数学レベル・3〜4は今では大学レベルに該当します。
高校レベルが難しい場合は、こちらの参考書が良いかと思います。
坂田アキラの面白いほどわかる本シリーズ
価格 | 指数対数編:1,430円 微分積分編:1,540円(税込) |
おすすめ度(☆5段階) | ☆☆☆☆ |
内容 | 式の展開などを細かく丁寧に解説している良書 |
坂田アキラさんの面白いほどわかる本は、高校数学の基礎を丁寧に解説しています。
数学で理解が出来ないときは、たいてい数式の展開が端折られていますよね。
この本では極力挫折しないように、数式の展開を丁寧に追いかけているのが特徴です。

数学まで全部やっていたら、時間がどれだけ合っても足りません。
あくまで軸足は統計に置きつつ、わからないところを辞書的に調べる程度でいいでしょう。
大学数学の内容については、下記参考書をオススメします。
スバラシク実力がつくと評判の微分積分 / 線形代数
価格 | 微積編:500円※中古 微積編:2,618円 (税込) |
おすすめ度(☆5段階) | ☆☆☆☆☆ |
内容 | 微積・線形代数を理論面も含めわかりやすく解説 |
出ました!最後はやっぱりマセマシリーズです!
マセマシリーズは基本的な内容が多いのですが、統計検定2級レベルなら充分です。
わからないところはマセマで調べたり、ネットで調べて対応しましょう。
商品リンクを調べたら、一部参考書が中古しか見つかりませんでした。。
新品がほしい皆様は、大きめの書店なら取り扱いあるのでチェックしてみてください。
各種価格は執筆当時の情報になります。リンク先で正しい価格を確認してください。
まとめ:統計検定2級合格にオススメの参考書について
いかがでしたでしょうか。
本記事では僕の体験談をもとに、統計検定2級に必要な参考書について紹介しました。
統計検定2級はデータアナリストの登竜門的レベルですので、ぜひ挑戦してみてください。
参考書でなくても、統計Webというサイトが良くまとまってますので、こちらで勉強するのもオススメですよ!

準1級以上は理論的な知識や数学力が必要になる問題が多くなります。
今後のスキルアップを考えるのであれば、2級のときから理論をきっちり習得しましょう!
統計検定はこれから需要が増える資格だと思います。
ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。