
大企業とベンチャー企業、どっちに就職するか迷っちゃう。
どうやって選べば良いんだろう。
こんなお悩みに応える記事です。

僕は業界最大手の広告代理店に4年勤務してます。
副業ではベンチャー企業でデータアナリストをしているので、大手・ベンチャーどちらもわかります!
いちばん大事なことを言いますね。
ポイント
人に流されることなく、最後は自分の意志で決めるのが一番です。
本業は大企業・副業はベンチャーで働く僕が、それぞれのメリット・デメリットについてまとめました。
これから詳しく解説していきますね。
大企業とベンチャー企業の違い
大企業とベンチャー企業では、大きく3つの部分に違いがあります。
この3つの観点から、大企業とベンチャーの違いを見ていきましょう。
ここが違う!
- 人脈:出会える人の質と量
- 待遇:受け取れる給料や福利厚生
- 裁量:業務の質や量
大企業で働くメリット
たくさんの人と知り合える

ベンチャー企業だと数人〜多くて数百人ですが、大企業はその10倍の人が在籍しています。
出会いの量が多いため、人生観に大きな刺激を与える人と出会えるかもしれません。

人が多い分、反りが合わない人に遭遇する可能性もあります。
それでも、大企業は人事異動や休職で対処できるケースもあり安心です!
人脈形成や人事システムの観点では、大企業に軍配が上がるでしょう。
教育制度が充実している
![「部下が作成した資料を確認する敏腕上司」の写真[モデル:大川竜弥 Lala]](https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/CL201_syoruiteisyutu320140830185428_TP_V.jpg)
ビジネスにおける基礎動作を習得できます。

昔に比べるとカジュアルな社会になってきています。
それでも、マナーのいい人って、気持ちいいですよね。
ポイント
大きなチャンスは、周りの誰かが持ってきてくれることも多いです。
日頃の行いやマナーがしっかりしている人は、チャンスに恵まれる確率も高いでしょう。
大企業には何千・何万人を育ててきた経験が蓄積されています。
年次などのフェーズに合わせて、教育制度も整備されています。
社会人としての基礎を知るという意味では、一度は大手企業に入っておくと良いでしょう。
福利厚生が充実している

仕事で成果を出すのが不安という皆様は、大企業を選んでおくべきです。
なぜなら、基本給が高く、成果によらず良い待遇を得られることが多いからです。
実力社会では、仕事で結果を示す必要がありますが、なかなか結果を出すのは難しいですよね。
大企業は企業体力があるので、安定して給料を得ることが出来ます。
ポイント
家賃補助などの福利厚生が充実していることも見逃せません。
月5万円の補助があるということは、年収60万円に相当します。
見た目の年収に騙されず、福利厚生も意識した総支給額から仕事探しをしましょう。
大企業のデメリット
明確なスキルが身につかない
![「「A」を押しても「ち」が出ないんだよ」の写真[モデル:のせさん]](https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/nosesan0718458A8571_TP_V.jpg)
大企業の仕事は、協力企業に対する指示「ディレクション」であることが多いんです。
自分の手で実行することはほとんどないのではないでしょうか。
ポイント
転職市場では、求人に「必須要件」というものがあります。
エンジニアやマーケティングなどの専門職の場合、「スキルチェック」など技術力で査定されます。

僕は大企業→ベンチャー企業へデータアナリスト職で転職活動をしていました。
面接ではSQLやPythonなどの知識を聞かれるケースも多く、少し苦労しました。
大企業ではマネジメント力を要する仕事が多いです。
そのため、アピール材料が「人間力」やら「コミュ力」みたいに、曖昧になりがちなんですよね。
コミュニケーション力も重要なのですが、転職活動では「即戦力かどうか」を判定されます。
スキルセットが重要な職を選ぶ場合は、実践経験を積める環境か事前確認をしましょう。
ひとつの仕事を達成するのに時間がかかること

大企業の組織構造はピラミッド型のことが多いです。
つまり、意思決定を行うのに複数の上司の承認が必要です。

課長の承認を得たら次は部長・・・と延々と続きます。
リスクも取りにくいので、やりたいことが承認される可能性は低くなります。
自分以外の誰かが企画を説明することが多くなります。
そのため、数多くの説明資料作成に追われてしまい、肝心の考える工程になかなか時間を避けません。
ベンチャー企業のメリット
PDCAサイクルが早い

プロジェクトが、早ければ1ヶ月以内に企画〜クローズまでいくこともあります。

転職活動や副業先の話では、1ヶ月〜3ヶ月単位でプロジェクトを回しているようでした。
ひとつひとつの仕事の規模は小さいかもですが、たくさんチャレンジできる環境です。
大企業の場合、承認を取り付けてから実行するまで1年かかってしまうこともザラでした。
そもそも上司がOKを出さないままお蔵入りになってしまうことも。
ポイント
特に若いうちから経験を積みたいとお考えの場合は、ベンチャー企業に就職するべきでしょう。
若いうちから専門性を磨くことができる

ベンチャー企業の募集を見ていると「総合職」というような募集はほぼありません。
中途採用同様に「エンジニア」や「セールス」という専門職採用が中心になります。
最初から専門職になるので、若いうちから技術的な経験を数多く積むことが期待できます。
特にこれからの時代は「技術力の評価」と「人材の流動性」が盛んになっていくと思われます。
新卒で最後まで勤め上げるのではなく、転職も意識したキャリアプランを考えていくべきでしょう。
ベンチャー企業のデメリット
給料・福利厚生が充実していない
![「現金がなくて途方に暮れる男性」の写真[モデル:大川竜弥]](https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/ookawakinketsu0401_TP_V.jpg)
ベンチャーは資本力に乏しいため、従業員に払う原資も少ないです。
その結果、年収が抑えられていたり、大した福利厚生がないところがほとんどでしょう。

実は年収が低いことは、転職時の年収交渉にも影響します。
転職時の給与は、現年収から査定されることがほとんどです。
もとの年収が低いと提示も低くなると想定されます。
まとめ:大企業とベンチャーのメリット・デメリット
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、僕の経験をもとに大企業とベンチャーの違いについてまとめました。
結論ですが、下記のガイドラインに沿って考えてみてはいかがでしょうか。
- 技術職(エンジニア・マーケター・デザイナー等)
→ベンチャー企業を中心に技術経験ができるかどうかで検討しましょう。 - ビジネス職(事業開発・営業・企画等)
→いずれでも可ですが、人事制度を事前に確認しておきましょう。
あくまでこの記事で書いているのは「傾向」の話ですので、結局はそれぞれの企業の性格によります。
いい大学を出ているから大企業に行くべきとか、ベンチャーが流行っているから行きたいという考えはやめましょう。
人に流されずに、自分でよく考えて決めてくださいね。

自分でよく考えて決めた進路であれば、きっと自分にあった仕事に出会えます。
周りに流されずに、労働条件や各種制度を人事に質問しておきましょう。